Basic#23Dクラッチ

親個体紹介

dam:Pastel

排卵の時の写真なので、色がかなり明るくなっています。尾先にストライプが走るタイプのパステルです。今回ベビーにもこの形質が遺伝しています。

sire:Blackhead Lesser Cinnamon Fire

レッサーとファイアの影響で明るくなるかと思いきや、ブラックヘッドとシナモンのおかげで黒くてかっこいい表現をしています。

卵の様子

クラッチ直後の様子

立派な有精卵を6つ産んでくれました。スラッグなしでシミもなく、綺麗な卵を産んでくれました。

これから60日、室温30℃・湿度99%で大事に保管します。

67日後の様子

卵の記録をとり忘れてしまったので、すでに出てきてしまいました。

そんなこんなで、7月17日(66日後)に無事6匹出揃いました。

0.1 Pastel Blackhead
0.1 Pastel Fire
0.1 Pastel
1.0 Blackhead Cinnamon Fire
1.0 Blackhead Pastel Fire
1.0 Cinnamon

餌付き次第、全頭販売いたします。よろしくお願いいたします。

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Basic#23Cクラッチ

親個体紹介

dam:Mojave

sire:BlackAxanthic

卵の様子

クラッチ直後の様子

特大で立派な有精卵を4つ産んでくれました。去年からの立ち上げは万全だったと感じていましたが、スラッグが4つありました。来年は全有精卵を目指したいです。

有精卵にシミもあるし、窓もあるしで、母体には負担をかけてしまったと反省しました。

これから60日、室温30℃・湿度99%で大事に保管します。

70日後の様子

卵の記録をとり忘れてしまい、すでに出てきてしまいました。68日後にハッチしました。

0.1 Mojave het BlackAxanthic
1.0 Normal het BlackAxanthic

そんなこんなで、7月18日(68日後)に無事4匹出揃いました。かなり黒くてかっこいい子たちが出てきました。

1.2 Mojave het BlackAxanthic
1.0 Normal het BlackAxanthic

餌付き次第、1ペアのみ販売いたします。よろしくお願いいたします。

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Basic#23Bクラッチ

親個体紹介

dam:Lavender snow a.k.a LavenderAlbino Axanthic

sire:Clown

かなり基本的なClownです。どちらかといえば柄が多いかな、というくらいですね。

色は結構濃いタイプなので、Lavender snow Clownになった時にいい感じに発色してくれると期待しています。

卵の様子

クラッチ直後の様子

シミが多めですが有精卵を5つ産んでくれました。もともと餌喰いが良くなかったので、母体の栄養が足りていないと思っていましたが、無事に産んでくれて安心しました。

これから60日、室温30℃・湿度99%で大事に保管します

63日後の様子

もう、だいぶ卵の殻が柔らかくなっていたので、カットしました。

出てくるモルフは全てNormalですが、Thetということもあってかなり面白い表現が多そうです。

67日後の様子

雌親のLavender snowは、特に他のモルフが紛れていたわけではありませんでした。

そんなこんなで、6月30日(67日後)に5匹出揃いました。が、そのうち2匹はshark chinでした。

First Shed後の様子

shark chinだった2匹は、First Shed出来ずに落ちてしまいました。

shark chinになってしまった原因としては、母体の栄養不足が大きく影響したのではないかと思っています。きちんと母体を仕上げ切ってから繁殖に挑むべきでした。

1.2 Normal Thet Lavender snow Clown

このクラッチは全頭キープになります。よろしくお願いいたします。

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Basic#23Aクラッチ

親個体紹介

dam:Ghost

写真だとわかりにくいですが、黒が強くブルー系の色をしています。

sire:BlackAxanthic

我が家のBlackAxanthicは600gくらいから突然黒くなり始め、今では柄があまり見えないほどに黒化しています。これぞBlackAxanthicという表現をしているので、絶対に残したい血統の1つです。

卵の様子

クラッチ直後の様子

産んだ直後の写真です。若干皮が薄い箇所があるのがわかります。

小ぶりですが立派な有精卵を5つ産んでくれました。初産でしたが、スラッグなしで頑張りました。

これから60日、室温30℃・湿度99%で大事に保管します。

塊になっているのをゆっくり剥がして並べます。どうしても剥がれなさそうなところは、そのままにしました。

35日後の様子

まだ折り返し頃ですが、結構へこんできました。でも、まだまだ待ちます。

63日後の様子

もう、だいぶ卵の殻が柔らかくなっていたので、カットしました。

表現は全てNormalですが、可愛いですね。毎年この瞬間が一番、ボールやってて良かったと実感します。

67日後の様子

そんなこんなで、6月20日(67日目)に無事5匹出揃いました。

3.2 Normal Dhet BlackAxanthic Ghost

餌付き次第、♂1匹のみ販売いたします。よろしくお願いいたします。

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【ボールパイソン】コンボモルフの別名まとめました

ボールパイソンのモルフについて勉強し始めると、いろんなコンボモルフを見るようになりますよね。やっと少しわかるようになってきた時、「バンブルビー」「キラービー」「クイーンビー」なんてものを見つけてしまった日にはもう・・・混乱オブ混乱ですよね。

そんな方のために、有名なコンボモルフの別名を一覧にまとめていこうと思います。とにかく列挙するだけなので、見にくかったらすみません。また、この記事は随時更新していきます。

コンボモルフの別名一覧

パステルコンボ

  • ファイアフライ(パステル ファイア)
  • スーパーフライ(スーパーパステル ファイア)
  • ドラゴンフライ(パステル ファイア ピンストライプ)
  • パスタべ(パステル モハベ)

スパイダーコンボ

  • バンブルビー(パステル スパイダー)
  • キラービー(スーパーパステル スパイダー)
  • クイーンビー(レッサー パステル スパイダー)
  • スパイド(スパイダー パイボール)
  • ホワイトウェディング(スパイドの柄消失バージョン)
  • スピナー(スパイダー ピンストライプ)
  • スピナーブラスト(パステル スパイダー ピンストライプ)
  • キラースピナー(スーパーパステル スパイダー ピンストライプ)
  • スティンガービー(エンチ スパイダー)
  • ゼブラビー(パステル アザン スパイダー)
  • キャリダー(キャリコ スパイダー)

ピンストライプコンボ

  • レモンブラスト(パステル ピンストライプ)
  • キラーブラスト(スーパーパステル ピンストライプ)
  • キングピン(レッサー ピンストライプ)
  • ジグソー(モハベ ピンストライプ)
  • チーター(トリック ピンストライプ)
  • カモ(スーパーチョコレートピンストライプ)

イエローベリーコンプレックスコンボ

  • アイボリー(スーパーイエローベリー)
  • ハイウェイ(グラベル イエローベリー)
  • フリーウェイ(アスファルト イエローベリー)
  • スーパーストライプ(スペクター イエローベリー)
  • パークウェイ(アスファルト スペクター)
  • ロードレイジ(アスファルト スパーク)
  • プーマ(スパーク イエローベリー)
  • マルディグラ(エンチ フリーウェイ)
  • シルキーウェイ(レオパード アイボリー)

BELコンプレックスコンボ

  • ミスティックポーション(ミスティック モハベ)
  • パープルパッション(ファントム モハベ)
  • ホワイトダイヤモンド(スーパールッソ)
  • モハベダイヤモンド(モハベ ルッソ)
  • インビジブル(ミスティック ルッソ)
  • ザ・ダイアモンド(ルッソ スペシャル)
  • クリスタル(モハベ スペシャル)
  • カルマ(レッサー ファントム)
  • カルマ2.0(バター ファントム)
  • レチェ(ファントム モカ)

ブラパスコンプレックスコンボ

  • エイトボール(スーパーブラックパステル/スーパーシナモン/シナモン ブラックパステル)
  • オニキス(ブラックパステル ヘテロレッドアザン)
  • ガーゴイル(シナモン ヘテロレッドアザン)
  • ウィプラッシュ(ブラックパステル ジョルト)
  • ピューター(パステル シナモン)
  • ブラックピューター(パステル ブラックパステル)
  • シルバーストリーク(スーパーパステル ブラックパステル)
  • シルバーバレット(スーパーシナモン パステル)
  • グレイマター(スーパーシナモン シャンパン)
  • アーバンカモ(スーパーシナモン パステル サンドブラスト hetパイ)
  • リチウム(バター シナモン)
  • シナメル(シナモン キャラメル)

パイボールコンボ

  • ライトニングパイ(アザン パイボール)
  • パンプキンパイ(イエローベリー パイボール)
  • ドリームシクル(ラベンダー パイボール)
  • パンダパイ(エイトボール パイボール)
  • スマパイ(スーパーマホガニー パイボール)

クラウンコンボ

  • バットマン(レオパード スポットノーズ クラウン)
  • グレイル(ラベンダー クラウン)
  • マグマ(レッドストライプ クラウン)
  • ポンペイ(スポットノーズ レッドストライプ ブラックパステル イエローベリー クラウン)
  • クラーケン(ブラックパステル GHI モハベ ウーキー イエローベリー クラウン)
  • ダークナイト(チョコレート スポットノーズ イエローベリー クラウン)

その他コンボ

  • バニラクリーム(ファイア バニラ)
  • バニラスクリーム(パステル ファイア バニラ)
  • モチ(モハベ エンチ)
  • モチゴ(モハベ エンチ ゴースト)
  • トリトン(オレンジドリーム パステル ファイア)
  • パワーボール(スーパースポットノーズ)
  • ミモザ(シャンパン ゴースト)
  • インフェルノ(パステル イエローベリー HGW)
  • ディスコインフェルノ(ディスコ ファイア)
  • バックドラフト(ファイア フレーム)
  • スノー(アルビノ アザン)
  • スマ(スーパーマホガニー)
  • アナイア(オレンジドリーム バナナ エンチ)
  • キャラメルグロー(キャラメル ゴースト)
  • キャラメリノ(アルビノ キャラメル)
  • サングロー(アルビノ ゴースト)
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【ボールパイソン】拒食の原因と対応について

ボールパイソンの拒食

食べないからアシスト給餌しないと!と急ぐ方をたまに見かけますが、まず「拒食=アシスト給餌」ではないということを念頭に置いておいてください。拒食にも色々なパターンがありますので、まずそこでしっかりと見極めましょう。

季節性の拒食

冬になると拒食に入るボールパイソンが多いです。これはいくら温度管理をしていても、ふと入り込んだ冷気や乾燥した空気を敏感に感じ取って、寒くなってきたと判断してしまうのです。

季節性の拒食の場合、食べてない割に体重はほとんど落ちず、体型も維持されますのでわかりやすいです。

部屋全体を常に暖房で管理し、加湿器などで乾燥を防いでいる場合は拒食に入る個体がいないこともありますが、特段気にすることでもありません。アシスト給餌はする必要がなく、また暖かくなってから食べるのを待つといいです。

アダルト個体だと、季節性の拒食の場合は半年以上拒食しても問題ないです。ベビーやヤング個体でも、3ヶ月以上は問題ないでしょう。

しかし、サイズ問わず綺麗な水は常に用意しておいてください。生き物は水が全てと言っても過言ではないくらい、水が重要です。

環境による拒食

温度が高い・低い、乾燥しているなど環境による要因は様々です。

環境による拒食の場合、食べていない時期に比例して体重が減り出し、あまり長引くと命にも関わります。しかし環境を整えるとすんなり食べてくれることが多いです。

あまり長引くようならアシストしても良いですが、環境が良くないのであれば消化にも影響がある可能性もあるので注意が必要です。

ボールパイソンは主にアフリカに分布し、草原や森林、農耕地の近くに生息しています。夜行性で、哺乳類などの掘った巣穴に住んでいます。土の中は湿っていて湿度は十分あり、一番寒い季節でも夜間は最低23℃・日中は28〜29℃くらいあります。一番暑い季節でも最低26℃・最高33℃くらいと、気温が安定している地域に住んでいます。

想像してみてください、アフリカの26℃と日本の26℃を。アフリカの湿度70%と日本の湿度70%を。数字だけ合わせても感じ方は違うというのが、想像すればお分かりいただけると思います。

ケージ全体を27℃に保ち、ホットスポットを33℃にする。湿度を70%で保つ。間違っていませんが、空気穴の数や場所によっても感じ方が違うと思います。

一番いいのはウェットシェルターを用意し、巣穴を再現してあげることです。ウェットシェルターの外は湿度40〜50%でも構いません。アフリカ全土が湿度70%均一なわけありませんからね。

しかしサイズによってはシェルターがない場合もあります。と言うかヤング以上が入れるシェルターは市販ではないかもしれません。そんな時は水苔などで湿った場所を用意してあげると良いです。自分で好きな湿り具合の場所を選べるようにしておけば、快適に過ごせるはずです。

また、床材が気に入らないという場合もありますので、床材を変えてみるのも良いかもしれません。特段焦る必要はありませんので、ゆっくりその子にあった環境を探してあげてください。

病気による拒食

風邪の場合

ボールパイソンは風邪を引きやすい種類です。乾燥していて気温も低いと簡単に風邪を引きます。

風邪を引くと口の中にネバネバしたヨダレが溜まり、食欲がなくなります。呼吸しずらくなるためずっと上を向いたり、口を開けたままにします。呼吸音も「ヒューヒュー」や「ピーピー」と聞こえます。

他の蛇にも感染しますので、症状が現れたらすぐに隔離してください。応急処置としては、一時的に免疫をあげるためにいつもより高い温度(30℃くらい)に保ち、湿度も80〜90%くらいになるように高めに保ちます。

数日間はこれで様子をみても良いですが、免疫を上げ続けるのも体力的にきついので、早めに病院へ行ってください。

一度風邪を引いてしまったら、立ち上げるのはなかなかに難しいです。風邪を引かないように環境を整えておくことはもちろんですが、もしものために爬虫類を診てくれる病院を探しておきましょう。

マウスロットの場合

風邪に良く似た症状で、マウスロットという病気があります。口の中で病原菌が増殖し、膿が溜まる病気です。

風邪と同様に食欲がなくなり、呼吸音も変になります。他の蛇にも感染しますので、症状が現れたらすぐに隔離してください。こちらも自宅での治療は難しいので、早めに病院へいきましょう。

餌付いてない場合の拒食

餌付いていない場合を拒食と呼んで良いのかわかりませんが、とりあえず比べるために拒食として扱います。

餌付かない理由としては、ざっくり

  1. 餌が怖い
  2. 餌だと認識していない
  3. 餌に飛ぶ行為がわからない
  4. 餌を食べる気がない

の4つかなと思います。

1.餌が怖い

まず餌を怖がるパターンです。サイズが大きかったり、近づけ方が良くなかったりすると拒絶されてしまいます。舌をペロペロしているのにマウスを近づけると逃げると言う場合は、サイズを落としたり、ゆっくり遠くから近づけてみてください。小さい餌になら飛べるかもしれません。

2.餌だと認識していない

正面から餌が近づいてきても、何だかわからず食べない個体もいます。ボールパイソンは自然界で木に登って鳥を捕まえたりしますので、本能的に餌だと認識させるために宙ぶらりん手法を使ってみてください。

片手で胴の真ん中あたりを持ち上げて宙ぶらりんにします。木にぶら下がっているイメージです。そして、下からマウスを左右に動かしながら口元へ持っていきます。これで餌だと認識して狙う姿勢になる個体が多いです。

3.餌に飛ぶ行為がわからない

宙ぶらりん手法を使っても餌に飛ばない個体もいます。そんな時はアシスト給餌です。しかし、ファーストシェッドから2週間以上経っていない場合は1〜2を繰り返してみてください。アシスト給餌は頭をしっかり保定するので、ストレスがかかるしトラウマになってしまう可能性もあります。

4.餌を食べる気がない

アシスト給餌をしてもマウスを口から吐き出して嫌がる個体は、食べる意思がありません。痩せてきてしまった場合は強制給餌が必要になります。これは最終手段です。生き延びてもらうための人間のエゴですが、いずれ自分で食べるようになる個体もいますので、信じて向き合いましょう。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました(*^_^*)

拒食についてはまだまだ知らないこともありそうなので、日々勉強していこうと思います!もし不足部分や、これは違うよ!などありましたら、ぜひ教えてください♪

この記事を読んで、ボールラバーズが増えてくれると嬉しいです♪

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【ボールパイソン】繁殖日記② 〜孵化から餌付けまで〜

※2023/04/25追記しました。

前回に続き、今回は卵を孵化させるところからベビーの餌付けまでを記録に残します。

交尾から産卵までの記事はこちら

孵化するには

卵は産卵から約60日で孵化します。その間、温度30℃・湿度90〜100%で管理します。温度が高すぎると奇形になってしまったり、温度が低すぎると死籠り(卵から出てこれず死んでしまうこと)になってしまうので注意してください。

人工孵化は2通りの方法があります。

1つは、孵卵器を利用して60日保管する方法です。孵卵器はそれなりに値段がするので、お金に余裕がある人は孵卵器に任せてしまう方が確実です。

もう1つは、孵卵器を自作する方法です。私は今回自作の孵卵器で孵化させました。コストを低く抑えられ、自作なので愛着が湧きます(笑)

自作孵卵器の作り方

まずは全体図をイラストで説明します。

段ボール

周りを覆う段ボールは、中のコンテナよりひと回り大きいものを選びます。

大きすぎると温度を保つのが難しくなってしまうし、小さすぎると取り出すのが大変になります。段ボール内でコンテナの蓋を開け閉めするのに問題ない程度のサイズがちょうどいいです。

段ボールの内側にアルミシートを貼ると保温効果が上がります。我が家では百均のアルミ製レジャーシートを切って貼り付けました。

蓋の内側にもアルミシートを貼るとさらに保温効果アップです。

暖突はバーベキュー網に固定し、段ボールの内側の側面に設置します。その際に、暖突のコードが段ボールから綺麗に出せるように、隅に切り込みを入れてあげると収まります。

コンテナ

シューズケースを使っています。ちなみにたまごに水滴がつくと、呼吸できずに死んでしまうので、蓋とたまごの距離は空けるようにしてください。

シューズケースは元々隙間がいい感じに空いてるので、空気穴は開けてないです。あまり多いと湿度を保つのが難しくなってしまいます。

卵も呼吸をしていますので、毎日1回は蓋を開けて空気の入れ替えをしてください。といっても、気になって毎日開けてしまうので勝手に換気されてしまいますが(笑)

ハッチトレイ

私はイージーハッチトレイを使っています。トレイの下に水を1〜2cmほど張るだけでいいので、めっちゃ楽です。ハッチトレイしか勝たん。

パーライト

パーライトを使う場合は水を含ませたものと含ませていないものを使います。

まず最初に重さでパーライト:水=1:1の割合で混ぜたものを5cmほど敷きます。この時、コンテナの対角に太めのストローか塩化ビニルを軽く刺します。

その上に水を含ませていないパーライトを3cmほど敷いて完成です。塩化ビニルが固定され、かつ下の端が水を含ませたパーライトに届いて入ればOKです。

園芸用ネット

パーライトを使う場合は、普通のホームセンターで売っている園芸用のネットを、パーライトの上に2枚敷きます。直置きしない理由は、卵をパーライトの上に置いてしまうと水分を吸われてしまうので、それを園芸用ネットで防ぐためです。

暖突・タイマーサーモ

コンテナ内の温度を30度に保つために暖突とタイマーサーモを合わせて使います。温度は高すぎても低すぎてもダメなので、タイマーサーモで常に一定の温度を保つようにしておけば楽です。これ、ほんと、かなり楽です。

暖突は通常上につけますが、孵化器の場合は横がおすすめです。蓋を開けてもコンテナ内を温められます。

また、パネルヒーターを下に敷くのはおすすめしません。

温まった空気がコンテナの蓋に水滴として溜まり、卵に落ちてしまうからです。

孵化

60日間じっと待ったら、いよいよハッチ(孵化)します。

孵化する2週間ほど前から、卵が凹んできます。孵化予定日の直前には、もうベコベコになっていて、不安しかありませんでした。。。

我が家では産卵から58日後に、最初の1匹が卵を自力で割いて顔を出しました。感動の嵐です。仕事がお休みで良かったと心底思いました。

そして我慢できず全ての卵に切れ目を入れて見ました。

切れ目を入れた卵

お気づきだろうか・・・

一番左の卵に注目して頂きたい・・・

双子ちゃんではないですか・・・!!!!!

素敵!!神秘的!!奇跡だー!!!

という感動は一瞬で、この子達はかなり小さい未熟児として生まれました。。。こんなこともあるんですね。

ハッチ結果

ミスティック×3
ノーマル×2
スパイダー×2
ミスティックスパイダー×1
バンブルビー×1
ミスティックバンブルビー×1

以上の計10匹でした。子沢山です^^

孵化後の注意点

ハッチベビーは卵から顔を出していても、卵の中でへその緒のようなものから栄養を吸収している途中なので、無理やり外に出るように仕向けたり、引っ張り出したりしないでください。

この、へその緒のようなものを、ヨークサックといいます。

自発的に卵から完全に出てきたら、別の容器に移します。床材には清潔なキッチンペーパーなどを多めに湿らせたものを使用し、1匹ずつ管理します。お腹にはへその緒のようなものを吸収しきった後も傷のようなものが残っているので、完全に閉じるまで乾燥させないためです。

稀に、ヨークサックが繋がったまま出てくる個体もいます。

うちにも1匹いました。そう言う場合も他のベビー同様に清潔な容器で管理し、お腹の乾燥には特に注意してください。

湿らせた綿棒で軽くこすって取れそうなら取ってしまってもいいと思います。もしへその緒が短い場合は、自然に取れるまで待ちましょう。

餌付け

初給餌のタイミング

ハッチから1週間くらい経つと、ファーストシェッドと呼ばれる初めての脱皮をします。初給餌はこのファーストシェッド後からになります。

1.冷凍マウスを普通に与える

ファーストシェッドが終わったら、まずはピンクマウスL〜ファジーマウスくらいの冷凍マウスを解凍し、40℃くらいに温めて口元へゆっくり持っていきます。

これですんなり食べてくれれば御の字です。ですがなかなか簡単にはいきません。。。うちで普通に食べたのはスパイダーが入ってる個体だけでした。。。

2.宙ぶらりん手法を使う

もし普通に与えてみて食べなければ、片手で胴の真ん中あたりを持ち上げ、宙ぶらりん状態にします。木にぶら下がっているようなイメージです。そして、下からマウスを持っていき、チラチラと動かして見せます。これで餌と認識することが多いです。この時、自分の手に飛びつかないように気をつけましょう。

宙ぶらりん手法

3.活マウスを与える

宙ぶらりん手法でも食べなければ、活マウスを与えてみましょう。これでほとんどの個体は食べてくれます。活から冷凍への移行は、また別の機会に記事にしようと思います。

4.アシスト給餌をする

活マウスでも食べない場合は、アシスト給餌になります。これは餌への反応もなく、ファーストシェッド後から2週間以上経っても食べない場合にしてください。それまでは焦らず、上記の方法を試し続けてください。

アシスト給餌のやり方は別の記事で詳しく紹介しようと思います。そちらを参考にしてください。

さいごに

かなり長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました(*^_^*)

ただの繁殖記録なので、専門性には欠けるし説明も拙いですが、これからボールの繁殖を考えている方に少しでも参考にして頂けたら嬉しいです!

この記事を読んで、ボールラバーズが増えてくれると嬉しいです♪

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【ボールパイソン】初繁殖日記① 〜交尾から産卵まで〜

ボールパイソンはボールニシキヘビ、ロイヤルパイソンなどの呼び方もあるニシキヘビ科の小型の蛇です。

小型とはいえ、成体は100cm超えますし、太さも直径10cm近くなる個体もいます。

今回はバンブルビー(パステル×スパイダー)とミスティックを交配させてから産卵するまでの記録を残します。

後編の孵化から餌付けまでの記事はこちら

繁殖の流れ

クーリング 1週間ほどかけて温度を下げる。オスは餌を抜き、メスは食べるなら小さい餌を与える。
ペアリング オスとメスを同じケージに入れる。この時発情していれば指切りをする。
排卵前脱皮 排卵前にする脱皮のこと。この前後がもっとも指切りをしやすいので、たくさん会わせる。
排卵 お腹の真ん中あたりがぽっこり膨らみ、36時間前後で元に戻る。
回転姿勢 最終脱皮前後にちょくちょく起こる。お腹を上にして寝転んだり、くねくねする動きを見せる。ここで完全に餌をストップする。(事前に自ら食べなくなることが多い)
最終脱皮 産卵前最後の脱皮のこと。排卵から約2週間〜4週間後に起こる。この時点で断面がスライム型のような体型になる。
産卵 最終脱皮から30〜40日後に産卵する。産卵前は完全にスライム体型になる。

親個体の体重

繁殖させるために一番大事なのは、親となる個体をしっかり大きく育てることです。

特にメスは命がけで卵を産まなくてはならないので、少なくとも1500gまでは育てるのが好ましいとされています。あまり小さいと採れる卵も小さかったり、有精卵が少なかったりするので、2000g以上あるのが理想です。

今年我が家で母となってくれたバンブルビーは、3000g超えでした(笑)

母蛇のバンブルビー

オスは性成熟していれば700gでも繁殖には使えます。我が家で父となってくれたミスティックは770gで見事に交尾してくれました。マセてますねぇ…

クーリング

ボールパイソンは通常27〜30度くらいの環境で生活しています。しかしこの温度のままだとあまり発情しにくい個体もいるようです(中には温度が高くても発情する個体もいます)。

そこで、夜間の最低温度を25〜27℃くらいまで下げて、少し冷えてきたように感じさせます。これをクーリングと言います。

日中の温度は通常と同じか少し低いくらいにしましょう。冬を感じることで、本能的に子孫を残そうと発情してくれます。

温度を下げる際は急に下げるのではなく、1週間ほどかけてゆっくりと下げていきます。

急に下げてしまうと、個体が風邪をひいたり体調を崩してしまいます。一度風邪を引いてしまうと、立ち上げるのはかなり難しいです。

クーリング中、蛇たちが風邪を引かないように、湿度をいつもよりも高めに保つことを意識しましょう。

オスは完全に餌を抜きます。1ヶ月くらいクーリングを続けると、本能的に子孫を残そうとするので、発情します。

メスは食べるようならあげて大丈夫ですが、温度を下げているので餌は1〜2サイズ小さくしてください。消化不良や吐き戻しには十分注意してください。

ペアリング

1ヶ月のクーリングを経たら、いよいよペアリングです。オスとメスのペアを一緒にして交尾させることをペアリングと呼びます。

オスが発情していれば、比較的すぐに交尾すると言われています。

また、メスとオスどちらのケージで一緒にするかは色々と意見があります。個人的には、メスのケースにオスをいれて、交尾しなければそのままオスを他のメスのケースへ回して行く方が効率がいいのかなと思います。

また、蛇が交尾することを「指切り」と呼びます。尻尾を巻きつけている様子が指切りに似ているからです。

指切りの様子①
指切りの様子②

ちゃんと指切りが成功している場合は、オスの尻尾が下にあります。

もし3日間ほど一緒にしても指切りが確認できない場合は1度離して、また3日ほど経ったら一緒にしてみてください。少しの間離すことで、またお互いを意識させるためです。

排卵前脱皮

ペアリングを始めて1ヶ月くらいすると、排卵前脱皮というのをします。この排卵前脱皮の前後が最も交尾しやすいと言われています。メスは貯精すると言われていますので、この時期にたくさん指切りさせておきましょう。

排卵

排卵前脱皮から1ヶ月くらい経つと、排卵が来ます。排卵がくると、お腹が大きくボコッと膨れます。12時間ほどで元に戻ってしまうらしいです。私は排卵がいつだったのか、気がつきませんでした(笑)

回転姿勢

排卵から2週間ほど経つ(つまり排卵前脱皮から約6週間経つ)と、回転姿勢をします。お腹を上に向けて寝っ転がるので、すぐにわかると思います。

回転姿勢の例1

この回転姿勢をしたら受精している証拠なので、餌をストップします。

餌で卵を圧迫するのを防いだり、卵の形成に専念するためのエネルギーを消化に使わせないようにするためです。

最終脱皮

回転姿勢から3〜4週間ほど経つと、最終脱皮をします。これは産卵前にする最後の脱皮という意味です。

最終脱皮の兆候が現れたら産卵に備えて準備し、不足しているものがないかしっかり確認しておいてください。もういつ産まれても良いように!

産卵

最終脱皮から大体30日〜40日で産卵します。母個体の健康状態や栄養の有無により卵の形成スピードが変わるので、場合によってはもっとかかることもあるみたいです。

ほとんどの場合は夕方から朝方にかけて卵を産みます。ボールパイソンの場合、産卵床は特に必要ありません。うちでもペットシーツの上に普通に産みました。

産卵後のメスは卵を抱きかかえるようにしてとぐろを巻いていて、とても警戒心が強いです。というか、かなり怒っています(笑)

卵を大事に抱える母蛇

さて、この卵を母体から回収するわけですが…

絶対に向きを変えてはいけません

蛇の卵、というかほとんどの爬虫類の卵には胚の向きというのが決まっていて、それを守らなければ孵化しません。そして爬虫類は器用に、正しい胚の向きで卵を産みます。なのでまず、卵の向きが変わらないように上部に印をつけます。(産みたての卵だと表面が柔らかく、マジックペンで書けなかったり破けてしまう可能性があるので、革のような弾力が出るまで数時間置いてから印を書きましょう。)

この時、母蛇が暴れて卵が転がってしまうと危険なので、あらかじめ布などで顔を覆い落ち着かせておきましょう。

印をつけ終わったら、母蛇の頭からゆっくりトグロをほどき、別のケースへ移します。そして、卵をインキュベーターへ移していきます。

印を書いた卵

母体のアフターケア

排卵からずっと餌を食べていない上に、出産でかなり体力を消耗しているので、かなり痩せ細ってしまっています。まずは餌を食べて、栄養を補給してもらいます。しかし、久しぶりの餌だからといってすんなり食べてくれるわけではありません。

卵の匂いが残っていると、餌を食べないのです。

そこで、母体についた卵の匂いを取るために温浴をします。温浴をしたら、使っていたケージも匂いが残らないように綺麗に洗ってあげます。予備のケージがある場合は、そちらを使っても良いです。

とにかく、きちんと匂いを消してあげましょう。我が家のバンブルビーは、出産から1週間ほどで餌を食べました。

久しぶりの給餌なので、普段のサイズよりも1サイズ小さい物を与えてください。

後編の孵化から餌付けまでの記事はこちら

さいごに

最後までお読み頂きありがとうございました(*^_^*)

この記事を読んで、ボールラバーズが増えてくれると嬉しいです♪

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